*この秋、4劇場(※)で歌舞伎・文楽が上演される『伊賀越道中双六』。
ブーム到来な予感!?な『伊賀越』が気になるあなたのための、ひとくちコラムです。
※ 9月国立小劇場(文楽)、9月公文協西コース(歌舞伎)、11月国立大劇場(歌舞伎)、11月国立文楽劇場(文楽)
今日のテーマはこちら!
●伊賀越はなすび??● 伊賀越レベル★★☆
※画像は素材屋小秋さんのフリー素材をお借りしています
「一に富士 二に鷹の羽のぶっ違い 三に名を成す伊賀の仇討ち」
という文句があります。
これは敵討ちをテーマにした物語をするときに講釈師がよく使う文句として有名です。
(講釈師とは、歴史上の戦いの物語や有名な事件などを、お客さんの前で調子よく語って聞かせる人のことです)
そして、「三に名を成す伊賀の仇討ち」は、もうわかりますね、伊賀上野の敵討ちです。
荒木又右衛門はこの敵討ちにより、剣客として後世に名を残しました。
前回の記事でも触れましたが、「荒木又右衛門の三十六人斬り」の物語は、講談の人気の題材でとなりました。
ということで、又右衛門が「名を成す」、有名になった、という意味です。
ところでこのワン・ツー・スリーの組み合わせ、どこかで見たことあるような気がしませんか…?
そう、初夢に見ると縁起のよいという、「一富士二鷹三なすび」にそっくりですね!
皆様、必ず一度は、この「なすび」って何だろう?と気になったことがあるのでは。
※画像は素材屋小秋さんのフリー素材をお借りしています
「一に富士 二に鷹の羽のぶっ違い 三に名を成す伊賀の仇討ち」
という文句があります。
これは敵討ちをテーマにした物語をするときに講釈師がよく使う文句として有名です。
(講釈師とは、歴史上の戦いの物語や有名な事件などを、お客さんの前で調子よく語って聞かせる人のことです)
「一に富士」は、曽我兄弟の敵討ちをさします。
曽我兄弟は源頼朝による富士の裾野の狩に潜入して、父の敵・工藤祐経を討ちました。
曽我兄弟は源頼朝による富士の裾野の狩に潜入して、父の敵・工藤祐経を討ちました。
そして、「三に名を成す伊賀の仇討ち」は、もうわかりますね、伊賀上野の敵討ちです。
荒木又右衛門はこの敵討ちにより、剣客として後世に名を残しました。
前回の記事でも触れましたが、「荒木又右衛門の三十六人斬り」の物語は、講談の人気の題材でとなりました。
ということで、又右衛門が「名を成す」、有名になった、という意味です。
ところでこのワン・ツー・スリーの組み合わせ、どこかで見たことあるような気がしませんか…?
そう、初夢に見ると縁起のよいという、「一富士二鷹三なすび」にそっくりですね!
皆様、必ず一度は、この「なすび」って何だろう?と気になったことがあるのでは。
どうやら「一富士二鷹三なすび」は、この3つの敵討ちが由来といううわさがあるのです!
つまり、「なすび」は、又右衛門が「名を成す」の「なす」。
3つの敵討ちがみな本懐を遂げてめでたい、それにあやかろう、ということです。
つまり、「なすび」は、又右衛門が「名を成す」の「なす」。
3つの敵討ちがみな本懐を遂げてめでたい、それにあやかろう、ということです。
とはいえ「なすび」を伊賀上野の敵討ちにしてしまうのは、ちょっとこじつけっぽいですね。
伊賀で茄子がたくさん獲れたわけでもなさそうですし、
インターネットで調べてみたら
「なすのヘタが''いがいが''(伊賀伊賀)しているから」
なんて説も出てきましたが…^^;
個人的には、三大敵討ちが「一富士二鷹三なすび」の由来というより、
「一富士二鷹三なすび」に三大敵討ちを当てはめたのだと思うのですが、
ともあれ、それだけ3つの敵討ちが有名だったということでしょう!
そんな有名な敵討ちの物語の『伊賀越え道中双六』、ぜひぜひ見に来てくださいね~!
ちなみにこの「一富士二鷹三なすび」、
一に富士山、二に愛鷹山、三に初茄子の値段と、
徳川家康ゆかりの駿河国(今の静岡中央~西部)の高い物を列挙したという説が有力のようですが、やはりよくわかっていないようです。
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一に富士山、二に愛鷹山、三に初茄子の値段と、
徳川家康ゆかりの駿河国(今の静岡中央~西部)の高い物を列挙したという説が有力のようですが、やはりよくわかっていないようです。
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次回は『伊賀越』と『忠臣蔵』の意外な共通点についてです。
お楽しみに!
お楽しみに!
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