新橋演舞場 九月大歌舞伎まであと7日!
今日は夜の部の演目をご紹介します。
夜の部最初の演目は『不知火検校』。
蜷川実花さん撮影のポスター、皆様はごらんになりましたか?
不気味な美しさの漂う青い花をバックに、松本幸四郎さん演じる2役が並ぶ、ダークな雰囲気のポスター、どんな舞台が見られるのかどきどきしますね。
写っているのは、右が『河内山』の河内山宗俊、左が『不知火検校』の按摩富の市、後の二代目検校。
河内山のほうは、強請を働くとはいえ、弱気を助け強きを挫くという赴き。なぜか憎めない小悪党です。
ところが、富の市のほうは、血も涙もないまさに「極悪人」。怖いですね~
この『不知火検校』、勝新太郎さん主演の映画が有名ですが、もとは歌舞伎の作品。
宇野信夫が脚本を書き、1960年2月に新橋演舞場で上演されたのが最初です。
『元禄忠臣蔵』をご紹介した回で、「新歌舞伎」のお話をしましたが、この作品は戦後に作られたお芝居。
「新作歌舞伎」と呼ばれるジャンルにあたります。
「新作歌舞伎」と呼ばれるジャンルにあたります。
そこで今日のテーマです。
~今日のテーマ~
新作歌舞伎でも、イヤホンガイドは必要?
ずばりお答えします。
新作歌舞伎も、イヤホンガイドでもっと楽しくごらんいただけます!
イヤホンガイドは今までも、たくさんの新作歌舞伎や現代劇に解説をつけてきました。
そしてその度に、多くのお客様にご利用いただき、喜んでいただけました。
説明がなくてもストーリーが十分わかりそうなはずのお芝居に、なぜでしょう?
それは、イヤホンガイドの解説は、ただ「わかりやすさ」をご提供するだけでなく、
解説があることでお芝居をより「面白く」「楽しく」ご覧いただくことを目指しているからなのです。
たとえば、スーパー歌舞伎の『ヤマトタケル』。
昨年の四代目市川猿之助さんの襲名興行の際、初めてイヤホンガイドの解説をつけました。
はじめはどのくらいのお客様がご利用になり、満足していただけるか、イヤホンガイドスタッフも心配がありましたが、ふたを開けてみると、古典歌舞伎上演の際と変わらず、多くのお客様が利用してくださいました。
また、『ヤマトタケル』博多座上演の際に行ったアンケートでは、解説内容を「よかった」とご回答くださった方は実に85%!
「借りなくてもわかると思っていたが、見ているだけではわからないことも説明してくれて、より楽しめた」
「衣装に隠れた意味などを説明してくれたので、物語がより深くわかった」
などの、うれしいご感想をいただきました。
古典歌舞伎よりも説明は少なめですが、「お芝居を邪魔しない適切な分量」と、こちらも好評。
見ているだけでは気づかない、わからないことも解説することで、お芝居をより深く、楽しくご覧いただける、というのが、新作歌舞伎のイヤホンガイドなのです。
では、『不知火検校』ではどのような解説が聞けるのでしょうか…
イヤホンガイドの解説をどうぞお楽しみに!
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