遅くなりましたが解説クイズは本日答えを発表いたします!
何問お分かりになりましたか??
第一問:弥陀六の着物には何か文字が書いてあります。何が書いてあるのでしょう?
答えは…
「六字の名号」と「亡くなった平家一門の人々の名前」でした!
「六字の名号」とは、「南無阿弥陀仏」の6文字のこと。
亡くなった平氏の人々の冥福を祈るような衣装です。
弥陀六は実は、平氏方の武将「弥平兵衛宗清」でした。
平氏に仕えていながら、頼朝・義経の命を助け、その結果源氏の台頭を助けてしまったことを後悔しています。
平氏の人々への気持ちと、宗清自身の立場の主張が、その衣装に表れていますね。
(ちなみに、出演者や演出により、弥陀六の衣裳は変わります)
第二問 『勧進帳』から2問出題していました。
Q1:次の弁慶の見得と名称を結びましょう。
答えは…
石投げの見得
不動の見得
元禄見得
Q2:Q1の3つの見得のうち、花道の演技を除いて、唯一「つけ打ち」の入るのはどれでしょう?
答えは…「石投げの見得」でした。
平氏との戦の思い出を振り返る場面に入る見得です。
第三問:傾城如月が登場する時の太鼓の打ち方は、何と呼ばれているでしょう?
答えは…「大どろ」でした。
大太鼓を長ばちで小刻みに打つ打ち方です。
ちなみに、番外クイズの答えは「カエル」。
傾城如月の正体は、平将門の娘「滝夜叉姫」。
幕切れで、滝夜叉姫がガマの妖術を使い、せりあがりますね。
どうして将門のお墓にカエルの置物が置かれているのか、そもそも、滝夜叉姫がガマの妖術を使えるのはなぜなのか…はまだよくわかっていないようですが、
今ではカエルに「無事にかえる」という意味も加わり、海外出張の決まった官庁や会社の人々がよくお参りにくるそうですよ。
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今月の解説クイズ、いかがだったでしょうか?
次回もお楽しみに!
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